2026年7月5日、門真市民文化会館ルミエールホールにて『マッスルゲート大阪大会』が開催された。ボディビル65kg以下級では、大学院生の佐竹敦広(さたけ・あつひろ/23)さんが3位入賞した。
父親の代わりにジムへ通う
佐竹さんがジムに通い始めたのは約3年半前、大学2年生の晩秋。父親が健康目的でジムに通っていたが、続けることが難しくなり、「解約したお金で敦広が通うか?」と勧められた。始めはマシンに触るだけで、雰囲気的にもフリーウエイトエリアには入れなかったそうだ。
佐竹さんは動画で勉強して、少しずつフリーウエイト種目にチャレンジするようになった。
「ベンチプレスで前は挙げられなかった重量が今日は成功する。ちょっとずつでも目に見えて成長がわかるのがゲーム感覚で楽しくて、ハマっていきました」
週4日、1時間半。脚トレの日は2時間強。基本的には胸、背中と二頭、肩と三頭、脚の四分割だ。動画でフィジークやボディビルの選手を見てかっこいいな、とは思っていたが、自分が競技をすることは想像できなかった。ところが『JURASSIC CUP2023』の配信を見て考えが変わった。
「ボディビルでこれほどまでに人の心を動かせるものなんだと感動しました。特定の誰かというよりは華やかな舞台、演出、観客を集めて、オンラインでも配信して、たくさんの人を魅了しているという環境にあこがれました。自分もステージに立ち、人を感動をさせる側になりたいと思いました」
佐竹さんは昨年大会に初出場、初優勝。
「大学でダンスサークルに入っていたこともあって、人前に立つのも好きでした。自分で曲を選んでポーズを考えて、『良かったよ』と言われたときはすごくうれしかったし、想像していた通り楽しかったです」
両親からは初め「何をめざしてるの」と言われたが、父親は今大会の配信を見て気づいたことを教えてくれ、母親は会場で応援し、一日4回の食事にも協力してくれているそうだ。
「筋トレを始める前は165cm52kgでしたが、増量時は72kg、減量して58kgになりました。以前は昔の失敗をいつまでも気にして思い悩むことが多かったけれど、無心で筋トレすると不安が払しょくされて、身体も変わって、知識も付いて、ポジティブ思考になりました」
佐竹さんはこれからもボディビルを続ける。父親から譲り受けるような形で始まったジム通いだったが、自らが選手となり、観客に感動を届ける側となった。佐竹さんの姿は、努力を積み重ねることの楽しさと、一歩踏み出す勇気が人生を大きく変えることを教えてくれる。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:あまのともこ 撮影:岡暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。2021年~2025年JBBF登録選手。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。











