リカバリーを考える上で欠かせないのが「栄養」だ。そこで今回はトップ選手4名が日々回復を感じているリカバリー飯を紹介してもらい、「この食事の何がいいのか?」を管理栄養士の安田純先生に解説してもらった。選手の体感と専門家の客観的な意見を聞き、自身の栄養管理に役立ててもらいたい。
取材・文:舟橋位於 大会写真:中原義史 食事写真:本人提供 Web構成:中村聡美
肉+パイナップルの消化良好メシ

牛肉とパイナップルで生活パフォーマンスから改善
「牛肉は、2022年の減量で食べたのがきっかけです。大会の前日移動中に食べたところ、翌日の身体の張りが良く、『これは』と思いました。赤身と決めていますが、スーパーや焼肉屋で良いものがあったときは、多少のサシが入っていても食べます。パイナップルは、消化酵素の働きを狙っています。お腹がそれほど強くないので、牛単体だと胃腸に残る感じがします。パイナップルを加えるとそれがなくなり、朝の目覚めも良くなります」
2025年日本男子ボディビル選手権12位
下田亮良
パイナップルは活用法に注意!

安田先生
「牛肉は良質なタンパク質であることに加え、筋量・筋力向上に有効なクレアチンや脂肪燃焼を助けるカルニチンを豊富に含む食材であり、牛肉を選ぶ明確なメリットと言えますね。パイナップルの消化酵素はタンパク質の繊維を柔らかくする働きがあります。ただし、消化酵素自体もタンパク質なので、食べても胃酸などで分解されてしまい、身体の中で直接消化薬のように働くわけではありません。パイナップルを活用するなら、加工済みのものではなくて生のパイナップルを肉と一緒に漬け込むことをおすすめします。お腹がそれほど強くない点に関しては、納豆やヨーグルトなどの腸内環境を整える食品(プロバイオティクス)やそれらの栄養源となる水溶性食物繊維やオリゴ糖(プレバイオティクス)を日常的に取り入れて、根本的な改善を狙うのもおすすめです」

MPNのマルチビタミン「VITACORE(ビタコア)」も下田選手の疲労回復に一役買っていると話す
安田純先生
やすだ・じゅん
東京農業大学(管理栄養士専攻)を卒業の後、東京農業大学大学院(修士課程)、ELSLanguageCenters(Boston,America)、立命館大学大学院(博士課程)修了。東京都健康長寿医療センター(研究員)、国立スポーツ科学センター(研究員)を経て、現在は東海大学健康学部健康マネジメント学科の講師、同学スポーツ医科学研究所の研究員を兼務している。










