千葉市文化センター(千葉県・千葉市)で開催された『ベストボディ・ジャパン2026関東大会(7月18日開催)』のミス・モデルジャパン部門プラチナクラス(60歳〜年齢無制限)では、仁ノ岡紀代美(にのおか・きよみ/62)さんが4位に入賞した。数年前、手術が必要なほどのケガに見舞われながらも「負けたくない!」と前向きにトレーニングに臨み、日本大会でグランプリを獲得するなど活躍を続けている。

ケガと手術を経験も前を向く
仁ノ岡さんは、キャビンアテンダントになるために体力強化が必要だと思い、19歳のときにトレーニングを始めた。153cm台という身長が理由で夢を諦めたものの、グランドホステスとして約20年間外資系エアラインに勤務。 現在はファーストクラスアテンドとVIPアテンド、さらにフィットネスインストラクターとしても活動している。
インストラクターとして教えるだけでなく、自身を鍛えることも怠らない。現在のジム通いは週2〜3回。下半身の強化が主な内容で、お尻はヒップアブダクションとヒップアダクション、そしてエクササイズバンドを使用したトレーニングを行っている。
上半身のトレーニングが控えめなのは、けがが理由だ。2024年には利き手の左手を母指CM関節症(※1)で手術。今年に入ってからは右肩の腱板断裂(※2)を経験した。常に痛みがあり、腕を引く動作のあるトレーニングはまったくできない状態だ。
「左手が不自由になったことで右手に負担がかかり、腱板を断裂してしまったようです。右肩の腱板断裂は現在もリハビリに通っています。角度によっては痛みがマシなので、鏡を見ながら角度を調整し、無理のない範囲でトレーニングやポージングの練習をしています」
※1親指の付け根にある関節の軟骨のすり減りによって生じる疾患
※2上腕骨と肩甲骨をつなぐ板状の腱が断裂する疾患
明るく話す仁ノ岡さんだが、左手の母指CM関節症の手術後、ほとんど手が動かせなくなることを医師から聞いたときはショックを受けた。しかし、それはトレーニングをやめる理由にはならなかった。
「『ケガに負けたくない!』という気持ちがありました。トレーニングを頑張るだけでなく、アクセサリーはゴールドを選ぶ、靴はゴールドのバックルのものを買うなど、験担ぎもしながらその年の『ベストボディ・ジャパン日本大会』に臨み、グランプリを獲得しました!」
フィットネス愛好家のつながりを創出
2025年には最大で週に12コマを担当していた大手ヨガスタジオが倒産。通っていた生徒からリクエストを受ける形で『NINO’s bodymake club』を始めた。
『NINO’s bodymake club』の活動は月に2回、土曜日に銀座のスタジオを借りて行っている。会員数は約30人で、うち女性が27人。年齢層は幅広く、20代から60代前半までが集い、約50分間汗を流す。
レッスンはほとんどの場合、有酸素運動であるエアロビクスから始まる。その後は、メンバーのその日のコンディションや興味に合わせて、筋トレ、ボクササイズ、ダンスなどを少しずつ行っている。
「参加される方々のことは『隊員』と呼んでいます。深い意味はないのですが、その呼び方がなんとなくしっくり来ています。元々は大手ヨガスタジオの生徒さんたちでしたが、今では別のジムの生徒さんや、そういった方々のお友達なども参加しています。実は、この活動にはコミュニティの側面もあるんです。参加者同士がつながって、仲良くなってくれたらもっと人生を充実させられると思うので」
ケガや手術といった困難に立ち向かい、舞台に立ち続けている仁ノ岡さん。「2024年の日本大会グランプリ獲得時に見た美しい景色をもう一度見たい」という思いが仁ノ岡さんを奮い立たせている。
「2014年に『ベストボディ・ジャパン関東大会』に初出場して以来、13年連続で日本大会出場権を得続けています。今年は日本大会でグランプリを取ります!」
大きなケガを経験しながらも、細かく角度を調整してトレーニングを工夫したりと励んできた仁ノ岡さん。エネルギッシュに挑戦を続けるその姿は、年齢を理由に諦めている人や一歩を踏み出せない人に希望を与えてくれる。
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取材・文:増田洋子 撮影:夏目英明
執筆者:増田洋子
編集・ライター。インタビューが好きで医療、ITなどを中心にさまざまなジャンルで執筆中。現在は週に4日、ジムでのんびり運動をしている。東京都在住。
-サマスタ選手, コンテスト
-BBJ, ベストボディジャパン










