サマスタ選手 コンテスト

「事故で左半身麻痺」から復活の33歳がコンテスト活躍 「鍛え方次第で思った通りに身体が変わっていくのがおもしろい」

2026年8月30日、京都テルサで開催された『サマースタイルアワード京都予選』BIKINI MODEL short5位、『ROOKIE CHALLENGE CUP 京都予選』ROOKIE BIKINI MODEL4位入賞したのは則枝佳苗(のりえだ・かなえ/33)さんだ。元々運動好きだった則枝さんは事故に遭い、1年以上運動ができない時期があった。そこから現在の引き締まった身体をつくり上げた方法とは?

【写真】お尻とハムストリングの境目がくっきり!則枝佳苗さんのバックポーズ

 

則枝佳苗さん

予期せぬ事故から大会に出場するまで

2023年3月、則枝さんの乗っていた電車が揺れ、網棚から他の乗客の5kgほどの荷物が降ってきた。荷物は則枝さんの頭に落ちて負傷し、左半身が麻痺してしまった。

「買い物で荷物を持つと翌日身体が痛くて動けない状態から、週4回のリハビリを1年以上続けてだんだん回復していきました。私は運動も大好きでしたが、食べることも大好き。運動していたから体型が保てていたのに、運動できなくなってしまったので、体重が13kgも増えてしまい、動けるようになってからパーソナルトレーニングに行くことにしました」

則枝さんは大学時代にバレーやサッカーなどスポーツサークルで活動し、社会人になってからもスポーツを続けてきた。運動ができなくなって、153cm55kgだった体重は68kgまで増えていた。

パーソナルに通い始めた当初は重量を挙げるだけで楽しかった。筋トレを始めて半年でスクワット90kg、デッドリフト100kg。体重も落ちていったが、その一方で当時の体型はかっこいいとは思えなかった。

「砂時計ボディになりたいのに、当時はゴツくてメリハリのない身体でした。昨年夏、JBBFの大会を観戦したときにゲストで来られていた安井友梨さんと、2ショット写真を撮っていただいたことで、私も大会に出てみようと思いました。体重は筋トレと有酸素運動とホットヨガで53kgまで落ちていましたが、このままだと筋肉が付かないと思い、1カ月に2kgずつ、62kgまで増やし、今年2月から減量して45kgまで落としました」

身体は自分の思った通りに変えることができると確信

新しいパーソナルトレーナーの指導を受け始めた則枝さん。

「それまでブルガリアンスクワットは14kgダンベル(両手)でやっていました。体験トレーニングで8kgのダンベルを持ち、フォームを修正されると、すごくきつくてしっかりお尻に入り、『お尻に入るってこんな感覚なんだ』と初めて分かりました。それまでは、前ももばかり使っていたのですが、フォームを微調整するとお尻とハムストリングだけにピンポイントで効いて、そこから身体が変わっていきました」

則枝さんは筋トレが大好きで、普段のトレーニングにも精力的だ。

「大会前は週5日、調子がいいときは3時間筋トレしています。分割は、背中、肩、胸と腕、お尻2回です。お尻と肩を強化していて、お尻は、ダンベルでルーマニアンデッドリフトを片足、両足、可動域を変えるなどして18kgx15回を3~4セット、ダンベルブルガリアンスクワットは10kgx15回を3~4セット。肩はサイドレイズで4kgx15回、3kgx15回、2kgx20回を3セットしました」

大会までの1カ月は、特にお尻を鍛え、ボディメイクの楽しさを実感した。

「朝、3kgのダンベルでルーマニアンデッドリフトを30回3セットしてから1時間散歩しました。その結果、お尻の下部の脂肪が落ちて、お尻とハムストリングの境目ができ、1カ月でこんなに変わるのかと驚きました。背中を広げたいなと思ったらその種目をやり続けると広がるし、お尻を上げたいなと思ったら上がっていくし、自分の身体が鍛え方次第で思った通りに変わっていくのがおもしろいです」

「大会に出ると決めて目標に向けてがんばるのがすごく楽しい」則枝さんは言う。

「こうなりたい」と目標を明確にし、正しいフォームでトレーニングを続ければ、身体は少しずつ変わっていく。大切なのは、未来の自分を思い描き、そのためにできることを一つずつ積み重ねることなのだろう。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材:あまのともこ 撮影:岡暁

執筆者:あまのともこ
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。2021年~2025年JBBF登録選手。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。

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