9月26日(土)に札幌共済ホールで開催された「マッスルゲート札幌大会」。ウーマンズレギンスフィットネス163cm以下級で優勝、ビキニフィットネスマスターズ35歳以上の部で3位に入賞した山本千春(やまもと・ちはる/53)さん。筋トレを始めたのは50歳。フィットネストレーナーとして働き始めたことをきっかけに身体づくりに目覚めたという山本さん。

「たまたまSNSで同世代の方々が素敵な笑顔でステージに立つ姿を見て、ビキニはハードルが高いけど、レギンスなら私にもできるのでは⁉︎とチャレンジしてみたくなりました。何か目標があった方が筋トレも頑張れると思ったので大会に出ることにしました!」
大会出場を決意し、周囲に「50歳で大会に出る!」と宣言すると、返ってきたのは否定的な反応だった。
「周りは『そんな甘いもんじゃないよ』と否定的でした。でも、負けず嫌いな性格と地道にコツコツ続けることは得意だったので、初出場(3年前)でまさかのレギンスで優勝!!」
その経験が、ボディメイクへの思いをさらに強くした。
「それからどんどん筋トレにのめり込んでしまい、今はボディメイクが楽しくて仕方ないです。そして周りのみんなも応援してくれるようになりました」
筋トレを始める前は、周囲から「猫背になっているよ!」と言われることも多かったという。将来、背中が丸まった自分になることを想像して怖くなったことも、身体と向き合うきっかけの一つになった。
「だんだん身体が変わっていくのが楽しくなり、自分に自信が持てるようになりました」
現在は週5日、1回約1時間のトレーニングを継続。特にこの1年間は下半身の強化に力を入れてきた。
「得意部位は脚です。ワイドデッドリフトで内転筋を鍛えています。この1年間、特に下半身の強化に取り組んできました。高重量スクワットとデッドリフトで、脚には自信が持てるようになりました!」
トレーニング中は、どの筋肉に効いているのかを意識することを大切にしている。理想の身体に近づくため、筋トレ仲間のSNS発信を参考にすることもあるそうだ。
また、お腹の引き締めへのこだわりも欠かさない。
「ウエストを細く保つために、毎朝のドローインと安井友梨さんのウエストシェイパーは欠かせません」
一方で、トレーニングに夢中になるあまり、失敗した経験もある。
「すごく調子が良くて、全身トレーニングをしてしまった次の日、帯状疱疹を発症しました。結局2週間休むことに……。楽しくてもやり過ぎは禁物ですね」
身体の変化を楽しみながらも、無理をしすぎず継続することの大切さを実感した出来事だった。
「来年はビキニで優勝を目指します!」憧れの選手を目標にさらなる進化へ
今回の大会では、昨年出場したカテゴリーからステップアップし、見事優勝、ビキニで3位入賞を果たした。
「昨年のレギンスから今年はレギンスフィットネスにレベルアップして優勝なのでうれしいです! 来年はビキニで優勝を目指します」
ビキニフィットネスを目指すきっかけになったのは、小倉あれず選手のゲストポーズだった。
「あれずさんのポージングは、シンプルなのに見る人を惹きつける魅力があって、私は心が震えました! 本当に記憶に残るゲストポーズで、ビキニフィットネスを目指すきっかけの憧れの選手です」
憧れの舞台に立つため、これからは弱点と向き合い、さらなる成長を目指していく。
「来年ビキニフィットネスで優勝するためには、背中が弱いとフィードバックをいただいたので、引く種目を強化して背中に厚みを出すのが目標です。来年進化した姿を見せられるように頑張ります!」
50歳から筋トレと大会出場に挑戦し、53歳の今も新たな目標に向かって歩み続ける山本さん。年齢を理由に挑戦を諦める必要はない。何かを始めるのに遅すぎることはないと、その姿で伝えてくれている。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
執筆者:佐藤佑樹
主にFITNESS LOVEで執筆中。自身も大会へ出場するなどボディメイクに励んでいる。料理も好きで、いかに鶏胸肉を美味しく食べるかを研究中。
取材:佐藤佑樹 撮影:廣瀬祥悟










