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失恋のショックで筋トレに励んだ大学生が初出場で2冠「他のことは考えず筋トレだけに集中して、気持ちも楽に」

2026年9月22日、『マッスルゲート奈良かしはら大会』が奈良県橿原文化会館で開催された。クラシックフィジーク新人の部、一般の部175cm超級では大学生の大石恭慈(おおいし・きょうじ/23)さんが2冠を達成した。大石さんは自己流のトレーニングで身体を作ってきた。

【写真】大石恭慈さんの自己流トレーニングで作ったバルク

大石恭慈さん

 

失恋のショックでダンベルを握る

中学、高校、大学の10年間バスケ部で週3回、スクワットなど下半身の瞬発力トレーニングをしてきた大石さんが、本格的にトレーニングをするようになったのは昨年の年明け。失恋のショックで筋トレに励むようになったそうだ。

「失恋後、家にいるとどうしてもそのことを考えてしまい、かなりストレスを感じていました。そこで、考える時間から逃げるような感覚でジムに行き、筋トレに感情をぶつけて発散するようになりました。トレーニングをしている間は余計なことを考えずに済み、終わった後には気持ちが少し楽になることに気づいたのが、筋トレにのめり込んでいったきっかけです」

「元々ジム会員でしたが、週5、6通うようになったのは昨年からです。ジムでは胸、背中、腕、脚の四分割で、肩は胸の日の最後にサイドレイズを2セット、背中の日の最後にリアを2セットしています。『Sam Sulek』というYouTubeはよく見ていますが、基本的には楽しむことが第一でメニューは固定しておらず、その日の気分で行きたい時間にジムに行き、面白いと思う種目や重量でトレーニングしています」

1時間のトレーニングでセット数は多くて15セット。

「長くやると集中力が切れてしまうので、短時間で1セットごとに追い込むことを意識していて、限界までやって帰るイメージです。1時間、他のことは考えず筋トレだけに集中して、気持ちも楽になれるので、筋トレに夢中です」

大石さんの自慢は前腕。弱みだと感じていた背中は、ベントオーバーロウを毎回やりこむことで改善したそうだ。

「前腕はケーブルマシンにストレートバーを付けてひたすら収縮させました。ネコがニャンニャンするみたいでおもしろくて、回数やセット数も適当ですが、2カ月くらいで成長したことを感じました」

増量期の食事は朝からパスタを食べる。

「増量期はパスタ中心で200g(乾麺)ずつ、タンパク質は鶏むね肉、ササミを毎食250gずつ食べて、4200kcal目安です。減量期は2000~2400kcalで、パスタの代わりにお米やいも類をエアフライヤーで調理し、タンパク質は増量期と同じく鶏むね肉とササミです」

大会に出ている姿を見てみたい

大会出場のきっかけは母親の「大会を見てみたい」という一言だったそうだ。

「僕が筋トレしていることを知っているので軽い気持ちで言ったのだと思います。じゃあ出てみようかなと思って、ボディビルのブーメランパンツを履くことに少し抵抗があったのでクラッシックフィジークにしました。当日は家族総出で応援に来てくれて、うれしかったです」

ステージからは逆光で、観客席が見えなくてあまり緊張しなかった。自信はなかったけれど、とにかく思い切って全力で楽しもうという心構えでステージに立ったそうだ。

「目標に向けて練習を継続するのがバスケ部以来だったので楽しかったです」、大石さんは言う。

「フリーポーズが一番楽しくて、ハマりそうだなと思いました。海に行くと『お兄ちゃん筋肉すごいねー』と声をかけられるようになり、自己肯定感も上がりました。残りの学生生活、筋トレを全力でがんばって、今度はボディビルにも挑戦してみたいです」

失恋という思いがけない出来事から始まった筋トレも、楽しみながら夢中で続けることが、大きな結果へとつながった。きっかけは何であれ、何事もまずは楽しんでみるという気持ちが大切なのかもしれない。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

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取材:あまのともこ 撮影:岡暁

執筆者:あまのともこ
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。2021年~2025年JBBF登録選手。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。

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