マッスルゲート選手 コンテスト

「陣取り合戦」のような楽しさがあるマッスルゲート 全国を巡るベテラン選手が語る魅力

マッスルゲートを舞台に、全国各地の大会で存在感を放っている選手がいる。管理職として多忙な日々を送りながら、長年、ボディメイク競技に向き合ってきた塩坂雄人(しおさか・ゆうと/51)さんだ。普段は東京・御徒町の老舗名門ジム「トレーニングセンター・サンプレイ」で鍛錬を重ねている。

今回のマッスルゲート東京ベイ大会(2026年7月4日、浦安市文化会館)では、ボディビルマスターズ1位、メンズフィジークマスターズ50歳以上172cm超級1位と2冠を達成。29年のトレーニング歴を持つベテラン選手に、マッスルゲートの魅力や競技への思いを聞いた。

【写真】50歳とは思えない塩坂雄人さんのバキバキボディ

塩坂雄人さん

ベテラン選手が感じるマッスルゲートの魅力

現在、塩坂さんはビル・マンションの総合管理会社に勤務している。24時間対応の業務もある中で管理職として部下を取りまとめながら、トレーニングや競技活動と両立させる日々を送る。JBBF(日本ボディビルフィットネス連盟)主催のボディビル選手権大会への出場経験も多数ある。

そんなベテラン選手の塩坂さんが、特に魅力を感じている大会がマッスルゲートだという。

「舞台裏の雰囲気とステージ上の雰囲気、その両方に引きつけられる魅力があります。JBBFにも良いところはありますが、マッスルゲートにはまた違った良さがあるところが大好きですね」

全国各地で開催されるマッスルゲートへの出場も、塩坂さんならではの楽しみ方がある。

「戦国武将ではないですけど、盛岡大会で1位になると『盛岡を取った!』という気持ちになります。『仙台を取った』『神戸を取った』というように、まるで陣取り合戦をしているような楽しさがあるんです。逆に、一度出場した場所は制覇した気持ちになるので、基本的には2回目はあまり出ません」

まだ出場したことのないエリアの大会への挑戦意欲に加え、新たな土地を訪れること自体もモチベーションになっているという。

エントリーはスピード勝負

マッスルゲートでは、人気カテゴリーはエントリー自体が“争奪戦”になることも少なくない。募集開始後、あっという間に定員に達する大会もある。

「情報網を自分の中で持っておかないと、気付いたら締め切られていることがあります。去年も何度かありました」

仕事の忙しさから、申し込みのタイミングを逃してしまうこともあるという。

「仕事で疲れて帰ってきて、18時くらいにチェックするのを忘れてしまって、20時頃に『あ、終わっている』ということもありました。ただ、それはそれで割り切っています」

数々のコンテストに出場してきた塩坂さんでも、情報収集と早めの行動は欠かせないという。

マスキュラーフィジークへの挑戦

塩坂さんは、ボディビルやメンズフィジークだけでなく、マスキュラーフィジークというカテゴリーにも挑戦している。

「単純に筋肉がゴリゴリのマスキュラーフィジークで勝ってみたい、挑戦したいという気持ちがあります。それと最近は若い選手も増えてきているので、若者にも負けたくないという思いもあります」

ただし、複数のカテゴリーへの出場は体力との戦いでもある。

「基本はボディビルやフィジークのマスターズ部門が軸です。少し欲を出すとマスキュラーフィジークが視野に入り、さらに欲を出すとボディビルの一般の部75kg以下級も入ってきます。ただ、そうすると1日に何度もパンプアップすることになるので、もうどこがピークが分からなくなってしまいます」

初心者の登竜門として

長年、コンテストの舞台に立ち続けてきた塩坂さんは、これから大会出場を目指すトレーニーにマッスルゲートへの挑戦を勧めている。

「初心者の登竜門としては、マッスルゲートが一番おすすめです」

「選手同士の自然な交流もよくありますし、選手が成長していく過程や通過点としても、マッスルゲートはすごく良い大会だと思います」

全国各地の大会を楽しみながら挑戦を続ける塩坂さん。その姿は、競技で結果を追い求めるだけでなく、ボディメイクを長く楽しむことの大切さを教えてくれる。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

執筆者:久米大郎
理工系出版社で数学書の編集者として勤務。
ゴールドジムでボディメイクに励み、ボディビル競技に挑戦中。
競技者としての経験を生かし、FITNESS LOVEでトレーニングやボディビルに関する取材・執筆を担当。
徳島県徳島市出身、神奈川県大和市在住。

次ページ:50歳とは思えない塩坂雄人さんのバキバキボディ

取材・文:久米大郎 写真:北岡一浩

-マッスルゲート選手, コンテスト
-

次のページへ >

おすすめトピック



佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手