7月26日、岡山県岡山市・岡山芸術創造劇場ハレノワで開催された『JBBF第6回日本クラシックフィジーク選手権大会』。175cm以下級では、川中健介(かわなか・けんすけ/25)選手が見事優勝を果たし、同階級を4連覇した。
【写真】「デカい!美しい!」川中健介選手のバキバキで丸みのある筋肉

大会を終えた川中選手は、近年高まり続ける競技レベルを実感しながらも、その中で勝ち切れたことへの手応えを語った。
「毎年大会に出ていますが、年々全体のレベルが上がっていると感じます。その中で優勝できたことはすごくうれしいです」
昨シーズンは『JBBF日本クラシックフィジーク選手権大会』、『IFBBミスターユニバース』、『IFBB世界選手権』と長期間にわたる大会スケジュールの影響もあり、コンディション維持に苦労したという。
「去年は大会シーズンが長く、身体を酷使しているにも関わらずオフを取らずにトレーニングを続けてしまうことが多く、その結果免疫力が低下して体調を崩すこともありました。シーズン中はなかなか休めないので、一度崩してしまうと1週間くらい引きずることもありました」
そうした経験を踏まえ、今シーズンはコンディション管理を見直した。
「現在は休養もトレーニングの一部という意識を持ち、オフを取りながらコンディションを整えるように心がけています。その結果、今回の大会は順調に調整を進めることができました」
スクワット285kg!超高重量トレーニングの秘訣
舞台ではカットの深さ、セパレーションの多さが際立った川中選手。脚のトレーニングではスクワット285kgを上げ、ブルガリアンスクワットを220kgで行う高重量トレーニングを行っている。
「私がトレーニングで最も意識していることは『緊張感』です。緊張感があるからこそ高い集中力を維持でき、1回1回の動作の質も高まると考えています。特に2~3レップの高重量トレーニングでは、わずかなフォームの乱れが大きな怪我につながる可能性があります。そのため、適度な緊張感を持って取り組める高重量でのトレーニングを中心に行っています」
「また、呼吸も非常に重要視しています。スクワットやベンチプレスでは、ラックアップからラックダウンまで息を止めて体幹を強く固定することが多く、高い安定性を意識しています。5レップ以上になると途中で呼吸を入れる必要があり、どうしても体幹の緊張が途切れやすくなります。そのため、私自身は集中力と身体の安定性を維持しやすい低レップ・高重量のトレーニングを選択することが多いです」
年々レベルアップを続ける国内クラシックフィジーク。その中で4度目の頂点に立った25歳の川中選手は、さらなる成長を目指し、次のステージへ歩みを進めていく。
超高重量トレーニングをする川中選手は最後に「漸進性過負荷をモットーに引き続き頑張ります!」と締めくくった。
一歩ずつ使用重量を伸ばしていき、今では300kg近いスクワットで身体をつくりあげている川中選手。今「重さが伸びない」と悩んでいる人も、食事やトレーニング技術を模索しながら、着実に重さや回数を伸ばしていけば自ずと身体は変わるはずだ。
用語解説
クラシックフィジーク(JBBF):
特にバキュームポーズの完成度が重要視されるカテゴリー。ウエストが細く、Vシェイプな上半身のシルエットが重要。
漸進性過負荷:
大きな刺激(過負荷)を身体に与え、かつその負荷を徐々に(漸進性)増やすトレーニング原則
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
執筆者:柳瀬康宏
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。
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取材・文:柳瀬康宏 写真:中原義史
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