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30歳シングルマザーがつくりあげた“筋肉質ビキニボディ”「息子に強い背中を」と励みコンテストで念願の優勝

8月2日(日)、埼玉県・三郷市文化会館で開催された『サマースタイルアワード 2026 東京予選』。ビキニ(ベティ)部門で1位に輝いたのが、髙嶋紗菜(たかしま・さな / 30)さんだ。離婚を機に始めた身体づくりを続けること約5年。6歳の息子を育てながら仕事とトレーニングを両立し、念願の頂点に立った。髙嶋さんが実践してきた、多忙な日々でのトレーニングの両立法とは?

【写真】髙嶋紗菜さんの筋肉質なビキニボディ

妊娠を機に、身長154cmで体重は70kgまで増加。「まずは見た目から自分を変えよう」とフィットネス業界へ飛び込んだ。

「社会人になってから何かを頑張った経験はありませんでしたし、自分に自信もない人間でした。でも、シングルマザーであることを私自身がネガティブに捉えてしまったら、息子がかわいそうだと思って。パパの分まで私が強い背中を見せていこうとも思い、ボディメイクを始めました」

「シンママだから」と見られたくなかった

フィットネス業界でインストラクター兼トレーナーとして働き、知識を身につけながら自身もトレーニングを開始。当初は筋トレそのものへの情熱以上に、周囲からの言葉が大会挑戦への原動力となった。

「当時一緒に働いていた人から、“シンママなら実家に住んで働けばいい” と言われるなど、どこか下に見られていると感じることがありました。それが悔しくて、“だったら私もみんなと同じように大会に出てやろう” と思ったんです。最初は別団体の大会に出て、自分ではいい身体になったつもりでしたが、ステージでは全然通用しませんでした」

子育て、仕事、身体づくりの両立は簡単ではない。仕事を終えてすぐにトレーニングをおこなう生活のなかで、息子と過ごす時間とのバランスにも悩んできた。

「以前は予定を詰め込みすぎて、息子にきちんと向き合えていない気がして。時には自己嫌悪になることもありました。だから今回は休養を取ることも大切にして、どうしてものときは両親も頼ることにしたんです。トレーニングは基本1時間だけと決めて、事前にタイムスケジュールを組み、限られた時間で集中して取り組んでいました」

「今年は絶対1位」という言葉を現実に

「2024年の出場時はビキニモデル部門で、“ビキニモデルとベティの中間くらいの身体” とフィードバックをいただきました。ベティで戦うにはもっと筋量が必要だったので、今回は重量を扱い、身体にボリュームを出すことを意識しました。特に強化したのは肩と背中、ハムストリングやお尻です」

昨秋には腰の横突起(おうとっき)を骨折。決して順調な道のりではなかったが、復帰後は体力が尽きる手前まで高重量を扱い、がむしゃらに身体をつくり上げてきた。

「来年は息子が小学1年生になるので、これまで以上に息子にフォーカスした生活にしたいと思っています。だからこそ今年は、何でもいいから絶対に1位を取りたいという思いが強かったんです。ケガも含めていろいろなことがあったので、今回のステージでは本当にたくさんの思いが込み上げてきました」

母として息子との時間を大切にしながら、自ら決めた目標にも妥協しない。悔しさを力に変え、5年間の積み重ねで手にした優勝は、髙嶋さんが息子に見せたかった『強い背中』そのものだ。

用語解説
ビキニ(ベティ):全体的な肉体の発達状態、バランスのとれたスタイル、自信に満ちた堂々とした 舞台上のパフォーマンス、女性らしく優雅でセクシーかどうかが評価されるSSAのカテゴリー。

ビキニモデル:メイク・ヘアスタイル、全体的に丸みがあるアウトライン、 トレーニングしたうえでのバランスのとれたスタイル、ビキニに合った品やかなポージング、ビーチが似合う身体が審査されるSSAのカテゴリー。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。

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取材:池田光咲 撮影:高坂裕希

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