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第44回日本女子フィジーク選手権優勝者インタビュー・荻島順子 基本を積み重ねて4連覇「一から身体を作り直した」1年間

日本女子フィジーク選手権 4 連覇。その結果を、荻島順子選手は「淡々と続けてきた結果」と振り返った。けがに苦しんだ昨年を経て、取り組んできたのは、一から体を作り直すこと。腰の不
調と付き合いながら、日々のトレーニングでは体の位置や動作を丁寧に確かめてきた。自分の体と向き合い、基本を積み重ねた1年間と、その先に見据える世界選手権への思いを聞いた。

[初出:月刊ボディビルディング2026年12月号]

【写真】荻島順子選手の丸い!すごい!全身の筋肉美

――4連覇、おめでとうございます。審査結果表では2024年、2025年に引き続き予選、決勝を通して1位の完勝となりました。まず、今のお気持ちを聞かせてください。

荻島 ありがとうございます。今年は順調にトレーニングをすることができました。当初から「一から体を作り直す」と決めていたので、毎日毎日、自分の体と向き合いながら、着実に1年間やってきました。そうしたら、今日という日が来たという感じです。私の中では、「淡々と同じことを続けてきた結果、4連覇を達成できた」。そういう優勝だったと思います。

――昨年は、けがの影響でトレーニングが思うようにできない時期もありました。

荻島 呼吸をしたり口を開けたりするだけでも痛みが出て、体を動かせないような状態でした。ジムには足を運ぶのですが、結局トレーニングができないまま帰る。そんな時期が3、4カ月ほどありました。

――そこから、どのようにして立て直していったのでしょうか。

荻島 トレーナーの林(久司)さんをはじめ、いろいろな方に力を貸していただいて、自分の体を見直すところから始めました。リハビリをして、しゃがむ動きや自重での運動といった、ごく基本のことを繰り返していました。その過程で、それまで十分に使えていなかった筋肉も使えるようになった感覚があって。基礎に戻ったことが、結果的によかったのだと思います。

――体の使い方を見直すことは、ステージでのポージングにもつながったのですか。

荻島 はい。体の軸を捉えられるようになったことで、ポーズも取りやすくなりました。あれこれ迷わず、自然に形に入れるようになったのは、大きな収穫でした。昨年は、けがからの立て直しを通じて、本当に多くのことを学びましたね。

――基本に戻ることで得られたものも大きかったのですね。その経験を経て、今年は順調にトレーニングを続けられた。腰の状態とは、今も付き合いながらなのでしょうか。

荻島 そうですね。腰のヘルニアとすべり症は今も持っているので、そこは引き続き向き合いながらです。体をきちんと自分の「(本来の)正しい位置」に置いてトレーニングをするとか、そういうことをきちんと考えながら、自分の体と向き合ってトレーニングをすることができたシーズンだった、という感じですね。

――「一から体を作り直す」という改革。トレーニングの方法も変えたのでしょうか。

荻島 変わりました。ざっくり言うと、基礎的なことだけをするようにしたんです。BIG3は必ず行うんですけど、すべての種目で重さにこだわらず、きちんと対象の筋肉に負荷が乗っているかを考える。正しいフォームでできているかを考えて、基本的なトレーニングを地道に行ってきました。

――種目の数を絞って、基本的なトレーニングだけをするようにしたと。

荻島 種目数も少なくして、その分、きちんと対象の筋肉に乗っているか、正しいフォームでできているか。そのことを考えて、着実に基本的なことを続けてきた感じですね。

――4連覇につながったのは、そうした毎日の積み重ねだったのですね。
さて、今月の10月末にはスペインで行われる世界選手権が控えています。昨年はマスターズ35歳以上級で優勝、一般オープンクラスで2位と世界で2連覇を達成されています。昨年のけがの状況を考えると、今年はより良いコンディションで大会を迎えられるのでは?

荻島 そうですね。昨年は、日本選手権の時点で気持ちも身体も限界が来てしまっていました。昨年は日本クラス別選手権にも出場しましたが、今年は国内ではこの日本選手権1本に絞って、「日本選手権と世界選手権に向けて!」という気持ちで取り組んできたので。ここからさらに、体の状態を上向きにしていきたいです。あと2週間とちょっとなので、このままの感じで気を抜かずに体をつくっていく。さらにコンディションが上向きになるように日々を過ごしていく。もっともっと、世界に通用する体を目指していきたいと思っています。

──最後に、応援してくれている周りの方々やファンの人に一言良いでしょうか。

荻島 いつも近くで支えてくれている方々や温かい応援をしてくれている方々、心からありがとうございます。フリーポーズは、そんな気持ちを込めてポージングしました。皆さんの応援が本当に私の力になっています。世界選手権も日本から力を送ってください!

取材・文:月刊ボディビルディング編集部 撮影:中原義史

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