看護師の仕事に、家事、子育て。忙しい毎日を送る白木由花(しらき・ゆか/42)さんが筋トレを始めたのは、お尻が下がってきたと感じたことがきっかけだった。体型の悩みから始めたトレーニングは、自分へのご褒美に。そして今年、鍛えた下半身を生かして挑んだウェルネスの日本大会で4位に入賞した。

今年、岡山県で開催された『JBBFオールジャパン・ウェルネス・チャンピオンシップス2026』。太ももやお尻など、下半身の筋肉の発達が重視されるウェルネスの158cm以下級での結果だ。今年が初めてのJBBFでのウェルネス挑戦となった。
白木さんは、女性選手が重いバーベルを持ち上げる姿に刺激を受け、パワーリフティングにも取り組んできた。昨年は『POWER BUILDING CLASSIC(パワービルディングクラシック/PBC)』でボディコンテストに初出場。重さを追求してきた経験が、身体の美しさを競う新たな挑戦につながっている。
とはいえ、シフト勤務の中でトレーニング時間を確保するのは簡単ではない。昨年の取材では、カレンダーに使える時間を書き出し、その日に行う種目、重量、回数、セット数まで決めておく工夫を教えてくれた。ジムでは優先順位の高い種目から取り組む。「やれるときに、やれるだけやる」と語り、生活に無理のない範囲で続けることを大切にしていた。
家族の協力もある。昨年の大会準備では、長男が次男の世話をするだけでなく、ステージに向けて背中のうぶ毛そりまで手伝ってくれたという。
そんな日々の中で鍛えてきた脚について、今回の取材では意外な話も飛び出した。
「実はこれまでは脚のトレーニングはほとんどスクワットだけだったんです。3月まではスクワットを強くしたい一心で、週3回はやっていました。とにかく練習を重ねるようにしていたら副産物としてそれなりに筋肥大した感じです」
より重い重量を扱えるようになりたい。その思いで練習を重ねるうちに、脚の筋肉も育っていった。ただ、最近は扱う重量が伸び悩むようになり、今後はパーソナルトレーニングを受け、スクワット以外の種目も取り入れる予定だ。正面から見たときの脚のボリュームに加え、上半身の筋肉量も増やしていきたいと考えている。
仕事も頑張り、トレーニングも頑張ろうとすると、どこかで無理が出てきてしまうかもしれない。そんなときは白木さんのように「やれるだけやる」精神を持って取り組んでみたらどうだろうか。
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピング講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
執筆者:柳瀬康宏
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、ボディビル競技の選手としても活動。2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。
取材・文:柳瀬康宏 写真:中原義史
-JBBF選手, コンテスト
-JBBF, オールジャパンウェルネス










