マッスルゲート選手 コンテスト

「筋トレは二の次」53歳女性がたどり着いた身体づくり 追い込みすぎず週3回、「身体=食べ物」を実感

「追い込み過ぎず、できるだけ毎日、隙間時間を利用してコツコツとトレーニングする」

そう語るのは、久重真紀子(ひさしげ・まきこ/53)さん。週3回、1回1時間ほどの筋力トレーニングを続けながら身体を磨き、ボディコンテストの登竜門『マッスルゲート広島』ではボディフィットネス2位に入った。

【写真】久重真紀子さんのしなやかな筋肉で魅せるバックポーズ
久重真紀子さん

競技で結果を残すほどの身体をつくっていると聞けば、ハードなトレーニングを毎日のように行っている姿を想像するかもしれない。しかし、久重さんが大切にしているのは、むやみに身体を追い込むことではない。

むしろ自身の失敗談として挙げるのが、「がむしゃらにやり過ぎること」だ。

現在は週3回、1回1時間のトレーニングを基本とし、それ以外にも日常生活の隙間時間を利用する。無理をして一気に頑張るのではなく、できることをコツコツと積み重ねていくのが久重さん流だ。

息子と一緒に始めた筋トレ

そもそも筋トレを始めたきっかけも、意外に身近なものだった。

「息子と一緒に筋トレしようと思った」

身体に強いコンプレックスがあったわけでも、最初から大会出場を目指していたわけでもない。そんな久重さんがボディメイクを続けるなかで実感するようになったのが、「身体=食べ物」ということだった。

「人の身体は食べ物でできているので、口に入れるものが本当に必要なのかを考えて摂取すること。いろいろな情報に振り回されず、自分に必要なものを食べる」

SNSを開けば、「これを食べれば痩せる」「これを避けるべき」「これが身体にいい」といった情報が次々と目に飛び込んでくる。しかし、誰かにとっての正解が、自分にとっても正解とは限らない。

久重さんが重視しているのは、流行している方法をそのまま取り入れるのではなく、自分自身にとって何が必要なのかを考えることだ。

そして、身体づくりにおける優先順位を尋ねると、その考え方を象徴するような言葉が返ってきた。

「筋トレは二の次」

トレーニングだけを頑張るのではなく、普段何を口にしているのかに目を向ける。ボディメイクを始めたことで、食事が身体をつくっているという当たり前の事実を、より強く実感するようになったという。

目指すのは「ほどほどの大きさとしなやかさ」

久重さんが理想とするのは、ただ筋肉を大きくした身体ではない。

「ほどほどの大きさとしなやかさ。細かい筋肉をつけたい」

大きさだけを追求するのではなく、しなやかさも備えた身体を目指す。そのためにも「もっとやらなければ」と焦って身体を追い込み続けるのではなく、自分の生活のなかで無理なく続けることを大切にしている。

マッスルゲートでは2位という成績を収めたが、久重さんにとって重要なのは順位ではなかった。

「人の評価なので、何も思わないです。エントリーして出場したことに達成感です」

誰かからつけられる順位より、自分自身が挑戦したという事実を大切にする。

53歳になっても、息子と始めた筋トレを続け、自分に必要な食事を考え、隙間時間を積み重ねながら身体をつくっていく。

「たくさんやる」ことより「続けられること」。そして、情報に振り回されるのではなく、自分の身体と向き合うこと。久重さんのボディメイクには、競技者だけではなく、これから身体を変えたいと考えている人にも参考になるヒントが詰まっている。

用語解説
ボディフィットネス:
上下左右バランスが取れた、丸みのある立体感を感じる体型が求められる。無駄な脂肪を落とした仕上がりで、各筋肉の鮮明なセパレーションが評価される女性カテゴリー

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

次ページ:久重真紀子さんのしなやかな筋肉で魅せるバックポーズ

取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:西山稔夏

-マッスルゲート選手, コンテスト
-,

次のページへ >

おすすめトピック



佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手